建物の請負契約をする前に是非確認して欲しい事があります。 いやその前に資料を取り寄せ商談する会社候補を選択>したら次のものを必ず資料としてもらいましょう。
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仕様書は必ずもらう!(仕上げ表) |
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構造図も必ずもらう! |
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見積もり詳細も必ずもらいましょう。 |
もし建物をいい加減なものにしたくないのなら表にある資料を事前にもらう事をお勧めします。
そして、それらを比較検討する必要があるでしょう。 なぜなら坪単価というのは見えない部分に関しても入っているのであり、この見えない部分が建物の品質に大きく関わってくるからです。
仕様書は主に屋根は何々、その下には・・例えばアスファルトルーフィング22s とか、またリビングの壁材はクロス、あるいは塗り壁とか、キッチンはどこのメーカーで寸法とか・・・
という具合に詳細に仕上げが書いてあります。 これは他社との比較に大きく役立つはずです。
分からない所は担当営業にどんどん聞きましょう。 もし商談相手がメーカーなら必ずあるはずです。 工務店でもきちんとした所はあると思います。
ではこれが無いとどうなるか? 契約して図面をもらう時に聞いていた内容と違っている場合もあります。
何故ならもし値引き交渉で相手が条件をのんだ場合、仕様書の内容を変えられる可能性があるからです。
こういった事を未然に防ぐためには事前に仕様書を貰うしかないと思います。
矩計図(かなばかりず)って知っていますか?
次の矩計図というのは建築物の構造上の標準となる断面図であり、各部の寸法及び詳細内容が解るように、基礎の寸法断面から、軒先、屋根の部分までを表現している図面の事です。
これは大事な部分なのでよく見てください。 壁の中はこうなっています。 これを提出できない業者は構造に関して知られたくないか、自信が無いかのどちらかでしょう。
これが建物の快適性を生むか、生まないか、長命なのか、そうでないか、頑丈なのか、そうでないのかが判断できます。 資産価値を維持するためにも是非、これから建てる人は比較検討するべきです。 少し解説しましょう。
(※当社はプラットホーム、すなわち枠組み壁工法の家なので図のような矩計になります)
1階と2階の外壁に上からサイディング、胴縁、防風透湿シート、構造用合板・・・とあり ○のなかにカタカナでアとありますね。 これは材料の厚みの事です。
また胴縁(どうぶち)とあるのは外壁側に通気層を設ける為に必要な部材なのです。
これは壁内結露を防ぐ重要な部材であり公庫仕様書にも
☆ 壁内の結露は、断熱材の断熱性能及び木材の耐久性能の低下を生じさせる
原因の一つとされている為、壁内に侵入した水蒸気を外気等に放出させるための措置を講じる事が重要である。
とあり、その構造は土台水切り部から軒天井見切り縁に通気出来る構造。 か土台水切り部から天井裏を経由し小屋裏換気孔に通気出来る構造 とあります。
以下の図が分かりやすく表現しています。
このように矩計図を資料として予め頂いておくというのは業者側にけん制ができ、いい加減な施工は許さないぞいう意思表示でもあるのです。
もちろん現場が始まったらしっかりとチェックして下さい。
次にいきましょう。
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